50代を迎えると、「最近、なぜか包茎気味…」「亀頭が炎症しがちで辛い」
と自分のペニスが以前と違って見える瞬間が増えた方も多いのではないでしょうか。

年齢を重ねると、若い頃は包茎でなかった方も皮膚のたるみや身体の変化で包茎になってしまうケースがあります。

これらの変化は、見た目のコンプレックスに繋がるだけでなく、機能面や衛生面に大きなリスクを引き起こすことも。

この記事では、老人性包茎の原因やリスク、治療の必要性について詳しく解説します。

老人性包茎とは?

老人性包茎とは、主に加齢が原因で発症する包茎のことです。

若いときに包茎ではなかったとしても、加齢による体の変化や生活習慣の影響で包茎になってしまう場合があります。

老人性包茎は、50代〜60代頃に発症することが多く、予期せぬ変化に戸惑い悩む男性も少なくないようです。

老人性包茎になる主な原因

老人性包茎の原因は、

  • 加齢による身体の変化
  • 生活習慣病の影響

の主に2つが挙げられます。

それぞれを詳しくみていきましょう。

加齢による身体の変化

年齢を重ねるごとに、下腹部が張り出し、脂肪によってペニスが埋もれることがあります。

さらに、脂肪による圧力で包皮が前方に押し出され、包茎が引き起こされてしまうのです。

また、加齢に伴い亀頭のハリが失われたり、皮膚がたるむことによって、包皮が被りやすくなる傾向もみられます。

「皮膚のたるみ」「体型の変化」「筋肉の衰え」などの加齢による身体の変化は、肌や髪だけでなくペニスにも影響を及ぼしてしまうのです。

生活習慣病の影響

特に糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、包茎を引き起こす大きな原因です。

糖尿病は皮膚が硬化しやすく、包皮の狭窄(締め付け)が強くなるため、包皮が剥けない真性包茎になるリスクが高まります。

糖尿病による包茎は「糖尿病性包茎」とも呼ばれ、放置しているとどんどん包茎が悪化・進行する恐れがありますので、早めの治療が重要です。

老人性包茎に潜むリスク

「加齢によるものなら放っておいても良いのでは?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、老人性包茎は快適なシニアライフを送るに当たって、思わぬところに影響を及ぼしてしまいます。

1.医療的リスク

炎症や感染症のリスク増加

包茎は、常に亀頭が包皮に覆われているため、恥垢が溜まりがちで、細菌が繁殖しやすい環境です。

そのため、普段から包皮が剥けているペニスに比べると、細菌感染や炎症を引き起こす可能性が高まってしまいます。

衛生面の悪化

包茎は亀頭が露出しにくく恥垢を洗い流すことが難しいため、清潔を保つことが難しく不衛生になりやすくなります。

雑菌や恥垢が溜まっていると、チーズやイカのような不快な臭いを放ちます。

これまで包茎でなかった方は、ご自身のペニスの臭いも気になることでしょう。

2.社会生活への影響

温泉や銭湯への不安

お孫さんとの旅行・友人との付き合いなどで、温泉や銭湯に入る機会も増えたという方も多いのではないでしょうか。

そんな中、「孫とお風呂に入るのが恥ずかしい」「友人にペニスを見られたくない…」と包茎をコンプレックスに感じ、精神的に負担を感じてしまうケースもあります。

包茎を指摘されたくないという思いから、包茎治療を受けられる方も近年増加しているようです。

介護の際に恥ずかしい思いをしてしまう

介護の際は、介護者の方に毎日ペニスを洗ってもらう必要があります。

先述したように、包茎は悪臭を放ちやすく不衛生な上、見た目にもコンプレックスを抱きやすい状態です。

特に、介護者の方が女性の場合、そんなペニスを洗ってもらうことに恥ずかしさや不安を感じてしまう方もいらっしゃいます。

何歳になっても男性は格好つけたい生き物です。
包茎治療で「見せられる清潔なペニス」を実現し、介護に備えるという方も少なくありません。

糖尿病性包茎は包茎を重症化させてしまう場合も

糖尿病が原因で発症する糖尿病性包茎は、放っておくと包茎を重症化させてしまうリスクがあります。

糖尿病性包茎の危険性について、詳しくみていきましょう。

亀頭包皮炎が慢性化してしまう

糖尿病の合併症としても知られている亀頭包皮炎。
亀頭包皮炎は、亀頭や包皮が炎症する病気で、亀頭や包皮に赤み・痛み・かゆみなどを発症させます。

糖尿病の方は、微小血管障害により、皮膚が硬く・もろくなることが特徴です。
そのため、包皮が切れやすくなり、傷口から細菌が侵入し炎症を引き起こします。

亀頭包皮炎は、治療しても繰り返してしまうやっかいな症状です。

亀頭包皮炎を繰り返すと、ペニスの皮膚が硬く分厚くなり皮を剥くことが難しくなっていきます。

仮性包茎からカントン包茎・真性包茎になるケースもよくみられるため、早期の治療が重要です。

仮性包茎から真性包茎へ悪化してしまう

糖尿病性包茎の方が、亀頭包皮炎を繰り返すうちに瘢痕拘縮を起こします。

瘢痕拘縮とは、傷跡が修復する際に周りの包皮を巻き込み、傷ができる前より包皮の円周が狭くまってしまう状態のことです。

瘢痕拘縮が頻発することで、包茎が悪化し真性包茎になってしまう方が多くいらっしゃいます。

癒着の合併

亀頭包皮炎が亀頭と包皮の両方で生じてしまった場合、表皮成分が溶け、亀頭と包皮がくっついてしまうことがあります。

その場合、手術で狭窄部を切除するだけでは亀頭を露出することができず、「癒着剥離」という治療も必要です。

最終的には綺麗に完治することが多いですが、ダウンタイムが通常よりも長くかかったり、合併症のリスクが高まることがあります。

癒着が生じて手遅れになってしまう前に、専門医に相談しましょう。

老人性包茎の治療の必要性

老人性包茎は、放置することで衛生面や健康面にさまざまなリスクが潜んでいます。

第二の青春を健康的で快適に謳歌するためには、早めの対策と治療が大切です。

ここからは、老人性包茎の治療が必要なケースについて解説していきます。

衛生管理が困難になってきた

包茎は、亀頭が常に包皮に覆われているため、恥垢が溜まりやすく不衛生な状態です。

「皮が剥きにくくしっかりと洗えない」「嫌な臭いがするようになった」など、包茎が原因でペニスを清潔に保つことが難しくなります。

このような状況を放置すると、細菌が繁殖しやすくなり、炎症や感染症のリスクが高まるため、包茎治療を検討することをオススメします。

介護や入院に備えたい

介護や入院の場面で、介護者の方が包茎に悩むケースがいくつかあります。

  • ペニスを清潔に保つことが難しい
  • 炎症や感染症のリスクを高める
  • 洗浄の際に痛みを伴う

老人性包茎は、皮膚の弾力性が低いため包皮が剥きにくく、不衛生な状態です。

ペニスを清潔に保つためには、包皮をゆっくり剥き洗浄する必要がありますが、その際に強い痛みを伴う場合があります。

包茎治療をすることで、亀頭を完全に露出させることができるため、恥垢が溜まりにくく洗いやすいペニスになります。

自身のためにも、介護者への配慮のためにも、包茎治療を受けることは快適な老後生活を送るための一つの選択肢といえるでしょう。

第二の人生を謳歌したい

ゴルフやフィットネスなど、趣味を通して新しい出会いが増えた方も多いのではないでしょうか?

それと同時に、同世代の女性と話す機会も増え、いわば「第二の青春」を楽しむ方も少なくありません。

ただ、老人性包茎のままであれば「女性に嫌われるかも…」「性行為に自信が持てない」などコンプレックスを感じてしまい女性に積極的になれないということも。

包茎治療を受けることで、亀頭を露出させることができ、見た目や機能面も改善されます。

近年では、残りの人生を充実させるためにも包茎治療を考える男性も多いことが現状です。

老人性包茎の治療法

老人性包茎の治療方法には、一般的な包茎治療だけでなく、増大術を行うこともあります。

包茎治療は、包皮を適切に切除し亀頭を露出させる方法です。

一方で、増大術は薬剤を注入し亀頭や陰茎を太く大きくします。

老人性包茎は亀頭が萎縮し包茎になる場合もあるため、亀頭をボリュームアップしハリを与えることで包茎が改善される可能性があります。

患者様の状態によって治療方法は異なりますので、まずは専門医に相談してみましょう。

老人性包茎でお困りならABCクリニックへご相談ください

この記事では、老人性包茎の原因やリスク、治療の必要性について解説しました。

老人性包茎は加齢に伴う身体の変化が原因で、包茎になってしまう症状です。

若いときは包茎ではなかった人でも、年齢を重ねるにつれて亀頭を露出できなくなることもあります。

老後を「第二の青春」として楽しむためには、老人性包茎を改善することがおすすめです。

ABCクリニックには、包茎でお悩みの50代以上の方が多く来院されています。

無料でカウンセリングも行っていますので、老人性包茎でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

当記事の監修者
院長写真
伊藤 太智医師
形成外科
日本形成外科学会認定 専門医

平成26年3月 東京大学医学部医学科 卒業
平成29年4月 東京大学医学部附属病院 形成外科 特任臨床医
平成30年4月 帝京大学医学部附属溝口病院 形成外科 助教
令和2年4月 虎の門病院 形成外科 医員
令和4年9月 ABCクリニック大宮院 開設

平成26年3月 東京大学医学部医学科 卒業
平成29年4月 東京大学医学部附属病院 形成外科 特任臨床医
平成30年4月 帝京大学医学部附属溝口病院 形成外科 助教
令和2年4月 虎の門病院 形成外科 医員
令和4年9月 ABCクリニック大宮院 開設