「日本人の約8割は包茎」という話を聞いたことはありませんか?
実はその話、事実です。
しかし、ほとんどの男性が包茎なのにも関わらず「モテない」「早漏になる」など、ネガティブなイメージを持たれることがしばしば。

「じゃあ結局包茎は治した方がいいの?」と疑問に感じる方も多いかと思います。
そこでこの記事では、包茎の割合や日本人に包茎が多い理由、包茎は治療した方が良いのかについて詳しく解説していきます。

包茎の割合は約8割!

実は、日本人男性の約8割が包茎に当てはまると言われています。
ここからは、包茎の割合について解説します。

包茎の割合について

日本において包茎はネガティブなイメージが強く、コンプレックスを抱く方が多いですが、実は男性の「約8割が包茎」であるというデータが公表されています。
さらにその内の「約6割は仮性包茎」です。

つまり、平常時でも完全に皮が剥けている人の方が実は少数派。
ほとんどが仮性包茎なのです。

包茎は多くの男性が悩んでいる

8割の男性が包茎なのにも関わらず、多くの方が包茎で悩んでいることが事実です。
日本家族計画協会」によると、「思春期・FPホットライン」の相談件数は包茎についての悩みが過去23年間、上位3位に入っています。
このデータから、思春期から多くの男性が包茎で悩んでいることがわかります。

※参考:日本家族計画協会「2023年度事業実績報告」

そもそも包茎ってどんな状態?

そもそも包茎とは、亀頭が包皮に覆われていて露出することができない状態のことです。
その中でも「仮性包茎」「真性包茎」「カントン包茎」の3つのタイプに分かれます。
タイプによっては放置しておくと危険な包茎もあるため、正しい知識を身につけましょう。

仮性包茎

仮性包茎とは、平常時は包皮で亀頭が覆われていますが、手で剥いたり勃起することで亀頭を露出させることが可能です。
仮性包茎は病気ではないため、性行為や日常生活に支障がない場合は治療の必要はありません。
ただ、恥垢が溜まりやすい状態のため、悪臭や病気を引き起こさないように清潔を保つことが大切です。

真性包茎

真性包茎は、亀頭が常に包皮に隠れて露出していない状態。
勃起しても包皮は剥けず、手で剥くこともできません。
感染症や亀頭包皮炎などのリスクが高まる可能性があるため、治療が必要となるケースがほとんどです。

カントン包茎

カントン包茎は、包皮輪が狭く、亀頭を露出させようとすると亀頭や陰茎にきつい締め付けがおこる状態です。
無理に包皮を剥き元に戻せなくなると、締め付けられて鬱血し、ひどい場合はペニスが壊死してしまうこともあります。
カントン包茎の場合は、 自分で何とかしようとせず、専門の病院で治療を受けることが大切です。

※包皮輪:亀頭に皮をかぶせた時に先端にくる皮の部分のこと

日本人に包茎の割合が多い理由

先述したように、日本人男性の約8割は包茎です。
ではなぜ日本人に包茎が多いのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、日本人男性に包茎が多い理由について解説していきます。

日本には割礼の文化がない

「割礼」という言葉をご存知でしょうか?
割礼とは、宗教的・民族的慣習などで幼少期に皮を予め切除する習慣のこと。
割礼を行う理由は、文化的な理由や、性病予防などの医学的理由、ペニスを清潔に保つための衛生的理由などがあります。
日本では割礼のような文化や習慣がなく、幼少期に皮を切除されることはありません。
そのため、包茎のまま成人する方が多いと考えられています。

遺伝的要因

実は、少なからず遺伝的要因も関係していると言えます。
皮膚の性質や、身体の大きさなどは遺伝の影響を受けやすいです。
親の皮膚の柔軟性が低かったり、弾力が少ない場合、包皮が伸びてしまい亀頭を覆ったままになることがあります。
ただし、成長過程や環境的な要因も影響するため、必ずしも遺伝が包茎に直接関与しているわけではありません。

入浴中に親が皮を剥く習慣がない

「小さい頃、お風呂で親に剥いてもらった」「小さい頃から手で剥いていて、いつの間にか亀頭が出ていた」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、親が子供の包皮を剥く習慣がない場合は、包茎のまま大人になってしまう可能性があります。

幼少期になると手で包皮を剥けるようになることが多いです。
入浴時に包皮を剥いて洗ってあげることで、亀頭の露出が癖付き包茎予防に繋がります。
包皮を剥いて洗うという習慣を知らず成長してしまうと、剥く機会が減り包茎のまま成長してしまうことも少なくないようです。

包茎のデメリットと治療の必要性

日本人に包茎が多いことはわかりましたが、包茎にネガティブなイメージを持たれる理由は何なのでしょうか?
ここからは、包茎のデメリットと治療の必要性について解説していきます。

不衛生になりやすい

包茎の場合、ペニスが不衛生で悪臭を放ちやすくなります。
包茎は、常に亀頭が包皮に覆われているため、恥垢が溜まりやすい状態。
さらに蒸れやすい環境により、雑菌の増殖を招いてしまいます。
雑菌や恥垢が残っていると、チーズやイカのような強い臭いが発生します。

包茎は、亀頭が露出しにくく恥垢を洗い流すことが難しいため、清潔なペニスを保つことが困難で不衛生になりがちです。
性行為においても、悪臭を放つペニスは嫌悪されてしまうでしょう。
パートナーとの関係を良好に保つためにも、自分のペニスを清潔に保つためにも、包茎の治療を検討される方が多いです。

病気(性感染症)にかかりやすい

先述したように、包茎は恥垢が非常に溜まりやすく雑菌が繁殖しやすい環境です。
亀頭や包皮にできた傷や尿道から、増殖した雑菌が侵入すると様々な病気を発症してしまう恐れがあります。

包茎が原因でかかりやすい病気(性感染症)の例
  • 亀頭包皮炎:亀頭周辺が炎症し、かゆみや痛み・裂傷を伴う(性病ではありません)
  • 尖圭コンジローマ:ペニスや包皮の表面にイボのようなものが複数発症する
  • 性器クラミジア感染症:尿道から膿が出る・尿道炎・排尿痛などの症状

恥垢が溜まりやすい包茎は、通常時も剥けているペニスに比べ、性病にかかるリスクが高いとされています。
仮性包茎で清潔に亀頭を洗っていたとしても、剥いた時に目に見えない傷がつくことが多く、そこがウイルスの入口となってしまうのです。
性病に感染すれば、パートナーにうつしてしまうことも考えられます。
性行為を安心して楽しむためにも、包茎は早い段階で治療することをオススメします。

早漏や遅漏になりやすい

早漏や遅漏など、射精のコントロールが難しいことも包茎のデメリット。
「パートナーを満足させられず、性行為に自信が持てない」「女性から嫌われないか心配…」などと悩む方も少なくないでしょう。

症状は、包茎の種類によって違ってきます。
それぞれの症状と原因を下記で解説します。

仮性包茎の場合

仮性包茎の場合、手で包皮は剥けますが、通常時は亀頭が露出していません。
そのため外部からの刺激に慣れておらず、早漏になることが多いです。

真性包茎の場合

真性包茎の場合、通常時でも勃起時でも亀頭が露出しない状態です。
包皮に亀頭が覆われているため、性的刺激を十分に受けることができず遅漏になってしまうことがあります。
また、性行為に痛みを感じてしまい、性行為に集中できず遅漏になるというケースもあります。

カントン包茎の場合

カントン包茎は、性行為時に包皮が剥けそうになることで酷い痛みが出てしまい、性行為に苦痛を感じてしまう方が多いです。
射精どころか、勃起が維持できないというケースがほとんど。
また、包皮を無理に剥いたり、挿入中に剥けてしまった場合、包皮が元に戻らなくなり、亀頭が締め付けられて鬱血する危険性があります。
上記のようなリスクがあるため、早急に医療機関での治療を受けることがおすすめです。

コンプレックスになりやすい

包茎をコンプレックスに感じている方も多いのではないでしょうか。
当院にも「温泉で他の人にペニスを見られたくない」「性行為に自信がない」という悩みを持つ患者様がたくさんご来院されています。
包茎に強いコンプレックスを抱くようになれば、自信が低下しED(勃起機能障害)に繋がる可能性も高まります。
包茎に劣等感があり悩んでいるのなら、まずは専門クリニックに相談されることをお勧めします。

ABCクリニックはご相談のみのご来院も大歓迎です

この記事では、包茎の割合や包茎のデメリットについて解説しました。
日本人は包茎の割合が多いですが、それでも包茎をコンプレックスに感じたり、包茎のせいで毎日悩んでいる、という方は包茎手術を受けてみることで明るい未来を掴めるかもしれません。
ABCクリニックでは、患者様お一人お一人のお悩みに向き合い、バレない包茎手術を行っています。
ぜひお気軽にご相談ください。

当記事の監修者
院長写真
林 純平
泌尿器科
日本泌尿器科学会認定 専門医

平成27年3月 宮崎大学医学部医学科 卒業
令和3年1月 ABCクリニック美容外科 天神院 開設

平成27年3月 宮崎大学医学部医学科 卒業
令和3年1月 ABCクリニック美容外科 天神院 開設