「もうイッちゃったの?」「早くない?」
そんな言葉に傷ついた経験がある男性も、少なくないのではないでしょうか。
早漏は男としての自信も損なってしまうため、早めに改善したいところです。
そこでこの記事では、なかなか周囲には相談しづらい早漏について、包茎との関係性や改善方法について解説します。
早漏とは?
そもそも早漏とは、射精障害のひとつであり、意図せず過度に早く射精してしまう状態のことです。
- 国際性機能学会(ISSM)における早漏の定義
-
- 挿入後1分以内に射精することがほとんど
- 射精のタイミングを自分でコントロールできない
- 射精が早いことに、苦痛やストレスを感じ性行為に消極的
たとえ射精までに1分以上かかっていたとしても、自身が早漏だと感じ悩みやストレスを抱えているのであれば、それは早漏とみなされます。
包茎と早漏には関係性があるの?
実は、包茎の種類によっては早漏と関係している場合があります。
ここからは、包茎と早漏の関係性について、解説します。
包茎が早漏になりやすい理由
包茎が早漏になりやすい理由は主に2つあります。
- 亀頭が常に包皮に覆われているから
- 包皮内板が刺激に弱いから
亀頭が包皮で覆われている
包茎は、常に包皮が亀頭を覆っているため、下着などの外部からの刺激に触れる機会がほとんどありません。
その結果、亀頭が非常に敏感になり、わずかな刺激で射精しやすくなるのです。
一方、常に亀頭が露出している人は、日常的に亀頭が下着などの摩擦を受けて、刺激に慣れているため早漏になりづらい傾向にあります。
包皮内板が刺激に弱い
包皮には、外側の皮膚(外板)と内側の皮膚(内板)があります。
包皮内板は、皮膚が薄くピンク色をしているのが特徴です。
包皮内板は、非常に敏感で性感帯の一つでもあります。
包茎の方の場合、亀頭と同様に包皮内板も常に露出しないため、外部からの刺激に慣れていません。
その結果、性行為の際に過敏に反応してしまい、刺激を強く感じてすぐに射精してしまうということが起こるのです。
包茎の種類と早漏との関係
すべての種類の包茎が、早漏につながるわけではありません。
それぞれの包茎の種類と早漏との関係性についてみていきましょう。
仮性包茎
仮性包茎は、平常時は包皮で亀頭が覆われていますが、手で剥いたり、勃起時は自然と亀頭が露出できる状態です。
実は仮性包茎が最も早漏になりやすいタイプ。
平常時は亀頭が包皮に覆われているため、外部からの刺激を受けることはなく、亀頭が敏感な状態です。
そのため、性行為時の刺激を得やすく早漏になりやすいと考えられています。
真性包茎
真性包茎は、勃起時・平常時ともに亀頭を露出させることができません。
直接的な膣内の刺激を受けることがないため、性行為中も刺激を感じにくい状態です。
また、挿入時に包皮が引っ張られ激痛が走る、そもそも挿入が困難という場合もあります。
真性包茎は早漏にはなりづらく、むしろ遅漏になる傾向が多いといえるでしょう。
カントン包茎
カントン包茎は、勃起時に包皮を剥こうとすると亀頭や陰茎への締め付けが現れる状態。
カントン包茎の場合は、性行為中など勃起時に亀頭を露出することが難しいため、早漏になる人は少ないでしょう。
ただ、挿入中に包皮が動く・包皮が剥けてしまうなどで、強い痛みを感じることがあります。
剥けてしまった包皮が亀頭を締め付け、元に戻らない状態になれば、亀頭がうっ血し最終的にペニスが壊死するリスクがあります。
性行為をすることすらままならないケースが多く、放置していると危険な包茎です。
そのため、カントン包茎の場合はリスクを回避するために専門クリニックに相談されると良いでしょう。
そもそも早漏になってしまう原因とは?
そもそも早漏の原因は一体なんなのでしょうか。
早漏には大きく分けて、過敏性早漏・心因性早漏・衰弱性早漏の3つのタイプがあります。
それぞれの早漏と原因について詳しく説明します。
過敏性早漏:刺激に対して敏感
過敏性早漏は、ペニスや亀頭が敏感なことが原因で早漏になってしまうことを指します。
先述したように、包茎の方は亀頭が包皮に覆われているため、亀頭が敏感です。
そのため、包茎で早漏の方は過敏性早漏が多いと考えられています。
また、若い方や性行為の経験が少ない方も、過敏性早漏の症状がよくみられます。
心因性早漏:精神的な要因
「パートナーにペニスを馬鹿にされたことがある」「女性経験が少なく緊張してしまう」など、性行為に対する過度な不安やトラウマが原因で起こる早漏です。
女性経験が少ないと、性行為のシチュエーション自体に興奮しすぎてしまったり、過度に緊張してしまうことが早漏を引き起こしてしまいます。
また一度でも射精が早かったりすると、次回の性行為でもその経験が頭に残り、プレッシャーや不安でまた早漏が続いてしまうというケースもあります。
包茎の方でも「包茎だからイクのが早いといわれた」「包茎を馬鹿にされた」という経験がトラウマとなって、不安や緊張を引き起こし早漏を悪化させるケースも多いです。
衰弱性早漏:加齢が要因
衰弱性早漏は、加齢や運動不足が原因で筋力が低下し射精をコントロールできないことが原因です。
加齢によって、射精をコントロールする「射精閉鎖筋」が弱まり始め、射精することを我慢できなくなります。
また、衰弱性早漏の場合はEDを伴う事もあるため、医師の診察の上、必要と判断すればED薬の処方を行うこともあります。
「包茎が原因の早漏」7つの改善方法
包茎が原因で早漏になってしまった場合の改善方法についてお伝えします。
1.包茎治療をする
包茎治療をすることで、早漏の改善が期待できます。
包茎治療で亀頭を常に露出させることによって、日常的にペニスを徐々に刺激に慣れさせることが可能です。
また、悪臭の改善・見た目の改善もでき、男として自信を持つことができます。
精神的な要因が引き起こす早漏も改善されるでしょう。
2.厚めのコンドームを着用する
厚めのコンドームを着用することで、物理的にペニスへの刺激を弱めることも早漏の改善に効果的です。
刺激に慣れてきたようであれば、徐々に薄いコンドームにチャレンジしていくと、根本的に早漏が治るというケースもあるようです。
気軽に実践できる改善方法ですので、ぜひ一度実践してみてはいかがでしょうか。
3.早漏治療薬を服用する
早漏治療薬は、服用すると一時的に射精を遅らせる効果があります。
プリリジー(ダボキセチン)という内服薬は、脳の興奮や緊張を抑え精神を安定させる作用があり、特に心因性早漏の改善に効果的です。
世界60カ国で承認されており、日本では未承認ですが、専門のクリニックや病院で処方してもらうことができます。
ただし、早漏治療薬の服用は根本的な早漏の改善にはなりません。
服用を考える際は、しっかりと医師と相談しましょう。
4.スクイーズ法・セマンズ法
スクイーズ法・セマンズ法は、射精の寸止めを繰り返すトレーニングです。
スクイーズ法
スクイーズ法は、マスターベーションの際に行います。
- マスターベーションを行う
- 射精直前で亀頭の先を押さえて射精を止める
落ち着いたら5回ほど繰り返すことで、射精を我慢する力がつけられるようになります。
ただし、圧迫が強すぎると逆行性射精の原因となり不妊症になってしまう恐れがあるので、「無理のしすぎ」には注意が必要です。
セマンズ法
セマンズ法は、パートナーに協力してもらう方法です。
スクイーズ法とは違い、「パートナーと行う」という点で、ペニスや脳に与える刺激がより大きくなります。
- パートナーにペニスを少しずつ刺激してもらう
- 射精しそうになったら中止してもらう
- 3回繰り返して4回目で射精する
刺激に慣れてきたら、ローションを使用し我慢するレベルを上げていきましょう。
5.ケーゲル体操を行う
ケーゲル体操とは、骨盤底筋群(PC筋)を鍛える体操です。
骨盤底筋群は、尿や射精を我慢する時に使う筋肉のこと。
- お尻の穴をぎゅっと締める
- そのまま10秒ほどキープする
- 5秒ほどかけて力を抜く
これを1日10回繰り返し行うことで、骨盤底筋群が鍛えられ早漏の改善につながるといわれています。
6.普段からできるだけ皮をむいておく
少し大変かもしれませんが、日常的に包皮を剥き亀頭を露出させることも大切です。
トイレやお風呂のタイミングで「被っていたら剥く」という習慣をつけてみましょう。
外部からの刺激にできるだけ慣れさせることが早漏改善の近道になります。
7.カウンセリングを受ける
専門機関でカウンセリングを受けることも、早漏改善への第一歩です。
特に心因性早漏の場合は、精神的な負担が早漏の主な原因になっています。
カウンセラーや医師に悩みを打ち明け、話を聞いてもらったり
改善方法を一緒に考えてもらったりすることで、精神状態が安定し早漏の改善にも繋がるでしょう。
早漏にお困りならABCクリニックへご相談ください
この記事では、包茎と早漏の関係性、早漏の改善方法について解説してきました。
早漏の原因が必ずしも包茎に起因するとは断言できませんが、包茎の方は早漏になりやすい傾向があることは確かな事実です。
当院では、早漏で悩んでいるとご相談にきてくださる方も多く来院されています。
無料カウンセリングを行なっていますので、「早漏でどうすればいいかわからない」という方はお気軽にご相談ください。
- 当記事の監修者
-
- 岩端 慎士医師
-
平成7年3月 獨協医科大学 卒業
平成30年11月 いろはビューティークリニック美容外科 開設
令和5年6月 ABCクリニック神戸院 開設
平成7年3月 獨協医科大学 卒業
平成30年11月 いろはビューティークリニック美容外科 開設
令和5年6月 ABCクリニック神戸院 開設